寒くなってきましたね
2022.12.07
11月の終わりは南風が吹いて暖かい日がありましたが、ここ数日で一気に冷え込んできました。毎朝、温もりが恋しくて布団からなかなか出られません
💦
寒くなってくると体調を崩しやすくなりますが、それは私たちだけでなく犬や猫も同じです。
そこで、今回は寒い冬の季節にどんなことに気をつけたら良いか、また寒さ対策とその注意点についてお話ししようと思います
この時期に気をつけたい病気やトラブル
◇心臓病 ◇関節のトラブル
◇泌尿器の病気 ◇肥満
◇誤飲による事故や中毒
◇細菌やウイルスによる感染症 など
寒さから予想できる答えもあったかと思いますが、意外と気をつけなければならないことが多いのに驚きませんでしたか?
お部屋で過ごすことも多い中でのトラブルもありますので気をつけましょう
それでは、いくつか気をつけたい病気の例をあげてみます。
◇心臓病
急激な冷え込みや寒暖差が大きいと、全身の血管が収縮するので血液が上昇し心臓に大きな負担がかかります。特に慢性の心不全を持っている場合、咳が激しくなったり、時には肺水腫を起こしやすくなることもあるので気温の変化には気を付けましょう
夜間に暖房を切る場合や、暖かい部屋からの外出時など寒暖差のある場合には要注意です。散歩は暖かい時間帯を選ぶようにしたり、チワワなど寒さに弱い犬種は洋服を着せるなど防寒対策を心がけてみましょう。
◇関節のトラブル
寒さで運動する量が落ちてくると、関節を支えている筋肉の量も落ちてきてしまい痛めやすくなります。また、冷えることで血液循環が悪くなるので関節の痛みも出やすくなります。このような関節の負担を抑えるために色々工夫してトラブルを回避しましょう!
床でよく滑る子は適切な長さに爪切りしたり、足裏の毛が長いようなら短くしたりすることで負担が抑えられます。また、フローリングにカーペットを敷くと滑り止めの効果が得られます。
車の暖機のように、筋肉や関節が十分に温まらないうちは激しい運動をさせないように気を付けましょう
◇泌尿器の病気
冬場は寒くなるので飲水量が減ります。飲み水やトイレが置いてある場所が寒いとそこに行くのを我慢したり、また暖房のついてる部屋の外にある場合は部屋を閉め切ることも多いので自由に行き来できず我慢したりしてしまいます膀胱炎や尿石症、脱水症状なども引き起こすことがありますので、飲み水やトイレがある場所は同じ部屋にも設けるか、暖かくすると利用しやすくなると思います。
◇細菌やウイルスよる感染症
これから気温が低くなり、空気が乾燥してきます。そうすると鼻や喉のバリア機能が落ちてきたり、ウイルスが飛散しやすくなるため細菌やウイルスなどの病原体が体内に侵入しやすくなります😷また、寒さで体温が下がると病気に抵抗する体の免疫力も低下してきますので感染症にかかりやすくなってしまうのでしっかり温度湿度管理及びワクチン接種💉で予防をしましょう。
犬猫にとって過ごしやすい室内温度・湿度は?
一般的に室温21-25℃、湿度50-60%前後が適切だとされています。
ただし、子犬や子猫、シニア期や犬種・猫種などによって快適に過ごせる温度湿度は異なりますので健康状態などを見ながら管理しましょう
暖かい空気は上に冷たい空気は下に行きやすいです。私たちは暖房をつけて暖かくても、床近くで生活する犬や猫にとっては寒いかもしれません。温度差が生まれないようにしてみましょう。
暖房機器を使用する際の注意点
寒さ対策としてエアコンをはじめとする色々な暖房機器を使うことが多いと思いますが、ペットに対して使用する場合気をつけたいことがあります。今回は以下の2点をピックアップしました。
①低温火傷
低温火傷とは、40-50℃ほどの温かいものを一ヶ所に当て続けることで徐々に起こる火傷です。熱湯や熱した油などによる高温の火傷と違って進行が遅いため、気づいた時には重症化していることもあるので注意が必要ですストーブの周りにサークルを設置したり、人が側にいられない時はケージやサークルに入れて近づきすぎないような環境を作ってあげたり、カイロやヒーターなどを使う場合は直接体に触れないようにして毛布やタオルなどで包んで使用しましょう。ハウスやキャリーケースなど狭い空間で使う時は、スペース全体に設置せず逃げ場を作ると犬や猫自身が自ら体温調整できます。
②感電
こたつやヒーターなど電気コードがある暖房機器は、コードをかじって感電することもあるのでコードやヒモ状のものにじゃれるようであれば、前もってコードをカバーなどで覆い対策しておきましょう!
まだまだ冬の寒さは序盤ですが、負けずに愛犬、愛猫
と共に暖をとって過ごしていきましょう
診療補助:四ノ宮