茶色のパンダ
2016.11.03
最近話題になった茶色いパンダをご存知ですか?
中国の希少野生動物・救急飼育研究センターにいる「チーザイ」という雄のパンダで、本来なら黒いはずの毛の部分が綺麗に茶色いそうなんです
茶色いパンダは1985年以来、5頭発見されているそうなんですが、現在は世界でこのチーザイ1頭のみ
原因については遺伝子の問題と予想はされるものの、詳しいことはわかっていないそう・・・
毛色が一般的に知られているものと違う動物には、ホワイトライオンやホワイトタイガーがいますが、これらは白変種という種類で色素の減少により体毛などが白化したもので、白い毛が一般的なホッキョクグマやホッキョクギツネと同じカテゴリーなのだそうです
また、シロウサギや一時期流行したウーパールーパーは同じく白い見た目ですが、こちらはアルビノといってメラニンに関わる遺伝情報の欠損によるものなので、白変種とは異なるとのこと
ややこしいですね・・・しかし!眼を見るとすぐわかるようです。白変種の瞳孔が黒いのに対し、アルビノは赤く透けているそう
動物園に行く機会があったら見てみたいと思います
ちなみに、チーザイはお嫁さん募集中だそうで、子どもが産まれたら毛色がどうなるのか・・・発表があるのを楽しみに待ちたいと思います
獣医師 國吉