その他の情報

  1. HOME > 
  2. その他の情報 > 
  3. 知っておきたい人獣共通感染症|愛犬や愛猫との安全な暮らしのために

知っておきたい人獣共通感染症|愛犬や愛猫との安全な暮らしのために

2024.11.19

知っておきたい人獣共通感染症|愛犬や愛猫との安全な暮らしのために

 

「人獣共通感染症(ズーノーシス)」という言葉を聞いたことがある方は多いかもしれませんが、それが私たちの日常生活にどのような影響を与えるのか、考えたことはありますか?私たちの生活に寄り添う犬や猫と健康的に暮らすためには、この知識を身に着けておくことが大切です。

今回は人獣共通感染症について、予防方法や対処法などをご紹介します。

 

 

■目次
1.人獣共通感染症(ズーノーシス)とは?
2.代表的な人獣共通感染症
3.愛犬愛猫から人への感染を防ぐ方法
4.人獣共通感染症が疑われる場合の対処法
5.まとめ:ペットとの健康的な共生のために

 

 

 

人獣共通感染症(ズーノーシス)とは?

人獣共通感染症(ズーノーシス)とは、動物から人、あるいは人から動物へと感染する病気です。この感染症は適切な予防策を講じることで、愛犬や愛猫とより安全に暮らすことができます。

 

 

 

代表的な人獣共通感染症

狂犬病

致死率の高い感染症です。近年、日本では発生していませんが、海外では報告があります。狂犬病は感染した犬や猫に噛まれることで感染するため、海外旅行の際は特に注意が必要です。予防には定期的なワクチン接種が効果的です。これは犬の健康を守るだけでなく、人への感染リスクを大幅に減らすことができます。

 

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

マダニによって媒介されるウイルス性の疾患です。発熱や消化器症状を引き起こし、重症化すると命に関わることもあります。特に犬は、野外でマダニに接触することが多いため、日頃からマダニ対策を徹底することが重要です。また、犬が外で活動した後は、体にマダニが付着していないかしっかりと確認し、定期的な予防薬の使用も忘れずに行いましょう。

 

トキソプラズマ症

猫から人へ感染する寄生虫が原因で起こる病気です。健康な成人が感染すると軽度の症状で済むことが多いものの、妊娠中の女性が感染すると、胎児に深刻な影響を与えることがあるため特に注意が必要です。予防には、猫のトイレ掃除を妊婦以外が行うこと、生肉や未調理の肉を与えないことが大切です。

 

レプトスピラ症

ねずみなどの小動物の尿を介して感染する細菌性疾患です。湿った環境やねずみが多い地域では特に感染リスクが高まります。また、犬は外で活動することが多く、土や水たまりからも感染する可能性があるため、感染リスクを減らすためには、ねずみ対策や生活環境を清潔に保つことが大切です。

 

猫ひっかき病

猫に引っかかれたり噛まれたりすることで感染する細菌性疾患です。猫ひっかき病に感染すると、引っかかれた場所の周囲に腫れが生じ、リンパ節の腫れや発熱が現れることがあります。そのため、猫と遊ぶ際に噛まれたり引っかかれたりしないように注意することが大切です。また、万が一引っかかれた場合には、すぐに傷口をしっかりと洗浄し、消毒を行う必要があります。

 

皮膚糸状菌症

犬や猫の皮膚に寄生する真菌が原因で起こる皮膚感染症です。人にも感染し、かゆみや赤みを伴う皮膚症状が見られることがあります。特に、子供や免疫力の低下した人は感染しやすいため、普段から愛犬や愛猫の皮膚や被毛の健康管理を怠らず、定期的にグルーミングを行いましょう。また犬や猫との接触後は、手洗いを徹底することも重要です。

 

 

 

愛犬愛猫から人への感染を防ぐ方法

人獣共通感染症の予防には、日常的な衛生管理が重要です。以下のポイントを心がけましょう。

 

こまめな手洗い

犬や猫との接触後、特に食事の前には必ず手を洗いましょう。

 

適切な接し方

犬や猫と、過度に密接な接触や口移しでの餌やりは避けましょう。

 

清潔な環境維持

犬や猫の寝床やトイレ、食器を清潔に保ち、定期的に消毒することも大切です。

 

定期的な健康チェック

体調に異変を感じたときはすぐに獣医師に相談し、早めの対策を講じることで、愛犬や愛猫と家族の健康を守ることができます。

 

ワクチン接種

ワクチン接種も予防策の一環として欠かせません。犬や猫の年齢や健康状態に応じて、獣医師が推奨するワクチンはしっかりと接種しましょう。

 

 

 

人獣共通感染症が疑われる場合の対処法

愛犬や愛猫に以下のような症状が見られた場合は、人獣共通感染症の可能性があります。

 

・急な発熱
・元気・食欲の低下
・下痢や嘔吐が続く
・皮膚に異常な発疹や脱毛がある
・咳や鼻水が続く

 

このような症状が見られたら、すぐに動物病院に相談しましょう。同時に、家族に同様の症状が現れていないかを確認し、必要があれば医療機関を受診することも忘れずに行うことが大切です。また、人獣共通感染症は適切な検査と治療を行うことで、早期に回復できる場合が多いです。

 

 

 

まとめ:ペットとの健康的な共生のために

人獣共通感染症は正しい知識を持ち、適切な予防策を講じることで、愛犬や愛猫との生活をより長く安全に過ごすことができます。愛犬や愛猫の健康を守ることは、飼い主様自身の健康を守ることにもつながります。そのため、普段から衛生管理や健康管理を心がけることが大切です。もしご不明点やご不安なことがございましたら、お気軽に当院にご相談ください。

 

 

施設・設備案内はこちらから

埼玉県越谷市・吉川市・松伏町を中心に診察を行う おがわ動物病院
048-992-2299
診療案内はこちらから

電話にてお問い合わせください。
048-992-2299

おがわ動物病院【画像】

所在地:
埼玉県北葛飾郡松伏町松葉1-6-2
アクセスマップはこちら
TEL :
048-992-2299
FAX :
048-992-2439
診療時間:
午前9:00~12:00
午後4:00~7:30
最終受付【午前11:30/午後19:00】
休診日 :
木曜、祝日、日曜(午後)
診療カレンダーはこちら
診療対象動物:
犬・猫・小鳥・ウサギ

PAGE TOP