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愛犬の歯のケア完全ガイド|自宅でできる歯磨きから病院での治療まで

2025.02.27

愛犬の歯のケア完全ガイド|自宅でできる歯磨きから病院での治療まで

 

愛犬の健康を守るために、歯のケアが重要であることを意識したことはありますか?毎日元気に走り回る愛犬でも、歯のケアを怠ると健康面に深刻な影響が出ることがあります。歯垢や歯石が蓄積すると、歯周病や口臭、さらに全身疾患を引き起こす可能性があるため、日々のケアが大切です。

 

今回は犬の歯のケアについて、自宅でできる歯磨き方法や動物病院で受けられる専門的なケアなどを詳しく解説します。

 

 

■目次
1.歯のケアの重要性と放置するリスク
2.ご自宅でできるケア方法
3.おがわ動物病院での診断とケア方法
4.よくある質問(Q&A)
5.まとめ

 

 

 


歯のケアの重要性と放置するリスク

犬の歯の健康を守るために、なぜ歯のケアが必要なのか、その理由を知ることが重要です。

 

まず、犬の歯垢や歯石は、食べ物の残りや唾液中の細菌が歯の表面に付着することで形成されます。これを放置してしまうと、歯石がどんどん硬化し、歯茎に炎症を引き起こします。その結果、以下のような疾患や症状を引き起こすリスクが高まります。

 

 

<歯周病>
歯垢が歯石に変化し、歯茎の炎症が進行することで歯周病が発生します。歯周病が悪化すると歯がぐらつき、最終的には抜け落ちてしまう場合があります。

 

 

<口臭の悪化>
歯垢や歯石が蓄積すると細菌が増殖し、それに伴って悪臭を放つガスが発生します。その結果、強い口臭を感じることになります。

 

<全身疾患>
歯周病が進行して歯茎から細菌が血液中に入り込むと、心臓や腎臓など全身に影響を及ぼすことがあります。特に心臓病や腎臓病との関連性が指摘されています。

 

歯のケアを怠ると、口内環境だけでなく全身の健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、早めの対策が重要です。

 

 

ご自宅でできるケア方法

ご自宅での歯磨きは、愛犬の歯を守る最も基本的で効果的な方法です。ただし、いきなり始めようとすると犬が嫌がってしまうこともあるため、段階的に進めることがポイントです。具体的な歯磨きの手順は以下の通りです。

 

 

①準備を整える
犬用の歯ブラシと専用の歯磨きペーストを用意します。人間用の歯磨き粉は使用しないでください。成分によっては犬に有害な場合があります。

 

②慣れさせる
最初は、歯ブラシを犬に見せたり、匂いを嗅がせたりして、道具に慣れさせます。歯ブラシに犬用歯磨きペーストを少量つけて舐めさせると、嫌がることが少なくなります。

 

③短時間から始める
歯磨きに慣れていない場合は、無理をせずに短時間から始めましょう。最初は歯ブラシを歯に当てるだけでも構いません。慣れるまでは指やガーゼを使うのも効果的です。

 

④歯と歯茎を優しく磨く
歯ブラシに少量の歯磨きペーストをつけ、優しく歯と歯茎の境目を磨きます。強くこすらず、短時間で終わらせるようにしましょう。

 

⑤ご褒美をあげる
歯磨きの後には褒めたりおやつを与えたりして、「歯磨き=良いこと」と覚えさせてあげてください。

 

特に、高齢の犬になると歯磨きに慣れるのが難しくなるため、できるだけ子犬の頃から習慣化することをおすすめします。

 

 

おがわ動物病院での診断とケア方法

自宅でのケアだけでは不十分な場合や、すでに歯石がついてしまっている場合には、動物病院での専門的なケアを受けることが必要です。おがわ動物病院では、以下のような流れで治療を行います。

 

 

<事前検査>
スケーリング(歯石除去)を行う前に、麻酔のリスクを最小限に抑えるためのスクリーニング検査を実施します。この検査で犬の体調を確認し、処置が安全に行える状態かを確認します。

 

<麻酔下での処置>
スケーリング(歯石除去)を行う際は、犬が動いてしまうのを防ぐために必ず麻酔をかけて治療を行います。安全性を第一に考え、万全の体制で処置を行います。

 

<スケーリングとポリッシング>
スケーリングでは歯石をしっかりと除去し、続いてポリッシング(磨き上げ)を行います。ポリッシングによって歯の表面を滑らかにし、再び歯石が付着しにくい状態に仕上げます。

 

■具体的な費用と注意点
おがわ動物病院では、一般的な歯石除去(スクリーニング検査+スケーリング+ポリッシング)を約4万円程度で受けることができます。スクリーニング検査とスケーリングは、必ず別日に行いす。

 

ただし、抜歯を伴う治療が必要な場合は費用が高額になることがあります。特に犬歯を抜く場合は、鼻腔とつながっているため、特殊な処置(フラップ)が必要となり費用が高くなりがちです。そのため、体調面だけでなく金銭面でも負担を軽減するためには、早めの受診が大切です。

 

 

よくある質問(Q&A)

Q:高齢だから歯磨きは諦めるべき?
A:諦める必要はありません。ただし、歯石が多く付着している場合は歯磨きの効果が薄れるため、動物病院での除去を検討してください。

 

Q:麻酔をかけるリスクはある?
A:おがわ動物病院では、事前に検査を行うため、安心して治療を受けていただけます。高齢の場合は特に慎重に対応します。

 

Q:抜歯後の食事は?
A:抜歯後はウェットフードを推奨し、歯茎が治った後にドライフードを与えるのがおすすめです。

 

Q:どのような歯ブラシを選べばいい?
A:犬用歯ブラシのほか、薬局で購入できる赤ちゃん用の歯ブラシ(ヘッドが小さい、毛先が柔らかい)も適しています。

 

 

まとめ

愛犬の健康を守るために、歯のケアは非常に重要です。歯のケアの「やり方がわからない」「やるのが怖い」と感じる場合には、当院にご相談ください。

 

また、歯磨きは週に1度でも2度でも続けることが、愛犬の健康につながります。ぜひ、この機会に歯のケアを始めてみてください。

 


当院のスケーリング(歯石除去)についてはこちらから

 

 

■関連する記事はこちらから
犬や猫の歯周病について│他の病気を誘発する場合も

 

 

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