フィーラインアクネ
2013.10.01
ネコちゃんの顎の下や唇に、黒いブツブツとした汚れがついているのを見たことはありませんか?
ネコちゃんの顎下によく見られる黒いブツブツはただの汚れではなく、皮膚からの分泌物や汚れが毛穴に詰まったもので【フィーラインアクネ=猫の痤瘡(ざそう)】と言う皮膚病の一種です。
これは人間で言う【ニキビ】の様な物で、性別・年齢・品種を問わずどんなネコちゃんでも発症する可能性のある皮膚病です。
初期段階であれば軽症で済む場合が多い病気です・・・が、しかし!
(フィーラインアクネの初期段階写真)
(フィーラインアクネが悪化した状態の写真)
症状が進行してしまうとひどく腫れたり皮膚に赤みが出たり、痒みや痛みを伴うことがあります。そして、違和感から自分の爪でひっかいてしまい、皮膚病とは別に傷をつくってしまうと言う事もあります。
この様な状態になってしまうと治療も大変です。
そして「フィーラインアクネ」を見つけたら早めのお手入れをオススメします!!
お手入れ方法
①猫肌に温めたタオルを汚れのある顎に当てます。
水に濡らして軽く絞ったタオルをビニール袋に入れて電子レンジで数秒温めると、簡単に温タオルが作れます☆
うっかりレンジでタオルを温め過ぎた場合には猫肌くらいまで冷ましてからご使用下さい。
②患部を温めてあげると、毛穴が開くので汚れが取れやすくなります。
少し温め→タオルで優しく拭くを繰り返して汚れを取ります。
(黒いブツブツがポロポロと取れます!)
※特に汚れがひどく、温タオルだけでは汚れが取りきれない場合は、ネコちゃん用のシャンプー剤を薄めた液を使用するとキレイに汚れが落ちます。シャンプー剤を使用した際は、最後にシャンプー剤が肌に残らないように必ずキレイに拭き取って下さい。
③汚れが取れたら、乾いたタオルで水気を拭き取り患部を完全に乾かします。
◎汚れが溜まりやすいネコちゃんは定期的にお手入れしてあげましょう◎
!注意!
ただし、患部が腫れていたり皮膚の赤みが強かったり、痛みや出血を伴う様な場合は、治療が必要な可能性があります。そのような場合はお家ではお手入れせずご来院下さい。