猫の甲状腺機能亢進症
2017.02.28
猫の甲状腺機能亢進症
高齢のネコちゃんに起こりやすい病気のひとつに【甲状腺機能亢進症】があります。
これは、甲状腺の働きが正常なときよりも活発になってしまい甲状腺ホルモンの分泌が過剰になってしまう病気です。
●症状
・食欲があるにもかかわらず体重が減る
・落ち着きが無くなる(活発さが増す)
・怒りっぽくなる(攻撃性が増す)
・飲水量が増える
・過剰な換毛が見られる(毛艶が悪くなる)
・嘔吐や下痢
・爪が伸びやすくなる
・呼吸が速い
「食欲が増すにもかかわらず体重が減る」というのは、新陳代謝を促すホルモンが過剰に分泌されてしまうことで、必要以上にエネルギー消費されてしまうために起こります。
また、ホルモン性で血圧が高い状態になる場合もあり、高血圧が原因で不整脈や心筋症、腎不全を併発することあります。病状が進行してしまうと、逆に食欲や元気がなくなり、衰弱してきます。
●診断
ホルモン検査(血液検査):甲状腺ホルモンの測定。
ホルモン検査が高値だった場合、追加で血圧検査と腎臓の機能の確認検査を行います。
●治療
・内科療法(内服による治療)
・外科療法(手術)
・食事療法
その子にあった治療を選択することが出来ます。
中〜高齢期のネコちゃんで1つでも当てはまる症状がありましたら一度診察を受けて頂くと安心です。