これってあげていいの?犬や猫の食べ物の注意点について
2023.12.07
皆様は犬や猫にあげてもいい食べ物と悪い食べ物をはっきり説明できるでしょうか?チョコレートやタマネギが危険な食べ物であるという話は有名ですが、実はそれらの食べ物以外にも、犬や猫にとって危険な食べ物はたくさん存在します。
今回は、犬と猫が食べてはいけない物や注意点について詳しく解説します。
■目次
1.犬や猫が食べてはいけない有名な物
2.犬や猫が食べてはいけない意外な物
3.犬や猫が食べると喉に詰まりやすい物
4.まとめ
犬や猫が食べてはいけない有名な物
まずは犬や猫が食べてはいけない有名な物をご紹介します。
・チョコレート
・ネギ類(タマネギ、ネギ、ニンニクなど)
・塩分や糖分を多く含むもの (ポテトチップス、ケーキなど)
・アルコール類
・キシリトール類 (キシリトール含有のガムなど)
・タバコ
これらはいずれも、犬や猫が食べると中毒を起こしたり、急性腎不全などを引き起こしたりする可能性のある危険な食べ物です。
犬や猫が食べてはいけない意外な物
次に、犬や猫が食べてはいけない意外な物をご紹介します。
・牛乳(牛乳に含まれる乳糖を分解できず、下痢をする恐れがある)
・コーヒーや紅茶、お茶類(少量でもカフェイン中毒の危険性がある)
・人の医薬品(痛み止めや抗生剤などを飲み込むと中毒症状を起こし、さらに肝臓や腎臓などの器官に負担をかけ、損傷を引き起こす可能性がある)
・アボカド(下痢や嘔吐などの胃腸の症状を示すことがある)
・ほうれん草(尿路結石の原因となる)
・タマネギやニンニクの煮汁(貧血や下痢の原因となる)
・ブドウやレーズン (嘔吐、下痢、腎不全の原因となる)
・ピーナッツやマカデミアナッツなどのナッツ類 (消化不良や嘔吐の原因となる)
・生肉 (特に生の豚肉は細菌感染症や有鉤条虫、旋毛虫、トキソプラズマなどの寄生虫感染症の原因となる)
・エビやイカ、タコ (消化不良やビタミンB1欠乏の原因となる)
・スイートクローバーやキョウチクトウ、アセビ、ネジキ、ジギタリス、チョウセンアサガオ、キキョウなどの植物や花 (これら以外にも危険な植物や花は多いため、全ての植物や花は食べさせない方が良いでしょう)
上記以外にも様々な食べ物が犬や猫にとって有害なため、与えるか与えないかの判断に迷ったら食べさせないことが大切です。
犬や猫が食べると喉に詰まりやすい物
犬や猫が食べると喉に詰まる危険性がある物や、他の理由で危険な物もいくつかあります。以下は特に注意が必要な物の例です。
・おもちゃ
・鶏や魚の骨
・サイズが大きいクッキーなどのお菓子類
・リンゴやバナナ、根菜類(ジャガイモなど)
・お米
これらの食べ物は粘度が高く窒息を起こしたり、消化管を損傷させたりする危険な食べ物です。誤飲誤食の催吐処置は早急に病院での対応が必要なため、早急に動物病院で診てもらうようにしましょう。
まとめ
私たち人間にとっては安全な食べ物でも、犬や猫にとっては非常に危険な食べ物や植物など様々あります。事前に、犬や猫は何を食べてはいけないのか、食べた時にどのような危険性があるのかについて理解しておくことが、誤飲誤食の予防につながります。それでも万が一、犬や猫が誤飲誤食をしてしまった場合は、様子を見ようと時間をおかず早急に病院を受診することが重要です。
埼玉県越谷市・吉川市・松伏町を中心に診察を行う おがわ動物病院
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