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セキセイインコやコザクラインコに多く見られる、鳥の「メガバクテリア症」について

2023.07.31

メガバクテリア症

 

メガバクテリア症は、別名マクロラブダス症といわれており、マクロラブダスと呼ばれる消化器症状を引き起こす酵母(カビの仲間)に感染することで消化器症状を引き起こす病気です。
様々な鳥類での感染が確認されていますが、国内ではセキセイインコやコザクラインコに多くみられます

今回は、メガバクテリア症について解説していきます。

 

 

■目次
1.メガバクテリア症の原因
2.メガバクテリア症の症状
3.メガバクテリア症の診断方法
4.メガバクテリア症の治療方法
5.予防法や飼い主が気を付けるべき点
6.まとめ

 

メガバクテリア症の原因

 

一般的には、マクロラブダスを保有している親鳥が吐き戻したエサを雛に与えることで感染しますが、汚染した鳥の嘔吐物や糞便が他の鳥の口中に入ることでも移ります
そのため、マクロラブダスに感染している鳥は、他の鳥と接触を避けることが大切です。

 

 


メガバクテリア症の症状

 

免疫力のある健康な鳥では、マクロラブダスに感染しても症状は現れず、無症状で経過することがあります。
一方、ストレスや他の病気などで免疫が低下している場合や、幼若な鳥では症状が現れることがあります。


メガバクテリア症の症状は軽度から重度まで様々ですが、発症すると、以下のような症状がみられます。

嘔吐、吐出
黒色便、未消化粒便
食欲の低下
体重の減少    など

また、重症になると、だんだんと体重が減少し、衰弱して最終的には亡くなってしまうことがあります。

 

 


メガバクテリア症の診断方法

 

メガバクテリア症は、臨床症状に加え、感染した鳥の糞便からマクロラブダス菌体の有無を確認することによって診断されます。

 

メガバクテリア症の治療方法

 

メガバクテリア症の治療は、マクロラブダスが体内からいなくなるまで抗真菌薬の投与を行います。
また、必要に応じて胃薬や吐き気止めの薬、抗生剤などを用いることもあります。
メガバクテリア症の初期段階で治療を始めることができれば、通常数週間で完治します

しかし、治療が遅れると、胃がダメージをうけ、治療が長引いたり、マクロラブダスが体内からいなくなった後も症状が続いたりすることもあります。



 

予防や飼い主が気を付けるべき点

 

メガバクテリア症の画期的な予防薬は今のところないため、マクロラブダスに感染した鳥と接触しないことや、健康状態を日々注意深くチェックすることが重要です。
さらに、メガバクテリア症は免疫の低下によって発症するため、寒冷や換羽栄養不良などのストレスを与えないよう飼育することも大切です。


広く蔓延している病気のため、一見元気そうな鳥でもマクロラブダスをすでに保有している可能性があります。
そのため、新しく鳥を迎える場合は、早めに糞便検査を受け検査結果がでるまでは他の鳥から隔離するようにしましょう

 

まとめ

 

嘔吐や下痢といった消化器症状がみられた場合には、メガバクテリア症の可能性があるため、すぐに動物病院を受診し、糞便検査を受けるようにしましょう。

 

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