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猫の歯磨きトレーニング完全ガイド|週1回からでもOK!

2025.03.13

猫の歯磨きトレーニング完全ガイド|週1回からでもOK!

 

愛猫の口が「なんだか臭う…」「歯磨きをしようとすると嫌がって逃げてしまう」といった悩みを抱えたことはありませんか?猫の歯のケアはとても重要ですが、多くの飼い主様が「歯磨きを嫌がる」「噛まれそうで怖い」と感じ、なかなか実践できずにいます。

 

しかし、歯磨きをしないままでいると、猫は歯周病になりやすく、進行すると痛みや炎症だけでなく、全身の健康にも影響を及ぼすことがあります。毎日行うのが理想ですが、いきなり習慣化するのは大変です。実は、週1回からでも歯磨きを始めることで、十分に口腔ケアの効果を得ることができます。

 

今回は歯磨きトレーニングについて、デンタルケアの重要性や具体的なトレーニング方法などを詳しく解説します。

 

 

■目次
1.猫の歯磨きが重要な理由
2.子猫の頃からはじめる歯磨きトレーニング
3.猫の歯磨きトレーニングの準備と手順
4.獣医師による歯のケア
5.よくある質問(Q&A)
6.まとめ

 

 

 


猫の歯磨きが重要な理由

猫の歯は犬と比べて尖っており、歯と歯の間に隙間が多い構造をしています。また、人間とは異なり口腔内がアルカリ性であるため、虫歯になりにくい一方で、歯周病菌が繁殖しやすいという特徴があります。そのため、猫の歯のトラブルの大半は歯周病に関連しています。

 

 

歯周病の主な原因は、歯に付着した「プラーク(歯垢)」や「歯石」です。これらが蓄積すると、歯茎の炎症や出血を引き起こし、最終的には歯が抜け落ちることもあります。さらに、歯周病が悪化すると、歯周病菌が血流に乗って全身に広がり、心臓や腎臓に悪影響を及ぼすことがあるため注意が必要です。

 

 

このようなリスクを防ぐためにも、日頃の歯磨きが非常に重要です。早いうちから歯磨き習慣をつけることで、愛猫の健康を守ることができます。

 

 

子猫の頃からはじめる歯磨きトレーニング

猫の歯磨きトレーニングは、子猫のうちから始めるのが理想的です。子猫の時期は新しい刺激に順応しやすく、歯磨きを嫌がることが少ないため、スムーズに習慣化しやすくなります。

 

まずは、指を使って歯茎に触れる練習から始めましょう。最初は無理をせず、少しずつ慣れさせることが大切です。ガーゼを巻いた指で軽く口の中を触り、徐々に歯ブラシへ移行していきます。

 

もし、子猫の時期を逃してしまったとしても、成猫からでも歯磨きを始めることは可能です。成猫の場合は、焦らずにゆっくりと段階を踏んでトレーニングを進めることがポイントになります。

 

 

猫の歯磨きトレーニングの準備と手順

【準備するもの】
歯磨きを始める前に、以下の道具を準備しましょう。

 

<歯ブラシ>
猫専用の歯ブラシや、柔らかいガーゼを使用します。人間用の歯ブラシは毛が硬すぎて歯茎を傷つけることがあるため避けましょう。

 

 

<歯磨き粉>
フッ素を含まない猫専用のものを使用します。チキンフレーバーやミルク風味など、猫が好む味のものを選ぶとスムーズに進めやすくなります。

 

 

【歯磨きトレーニングの手順】
歯磨きトレーニングは、以下を目安に段階的に進めましょう。

 

①慣れる段階
まずは、指に猫用の歯磨き粉をつけて、猫の口周りや歯茎を優しく触ります。最初は触れるだけでもOKです。猫が嫌がったらすぐにやめ、無理強いはしないようにしましょう。

 

②ブラシに慣れる段階
指でのケアに慣れたら、猫専用の歯ブラシを使って短時間から磨き始めます。最初は前歯だけ、次に奥歯というように、少しずつ範囲を広げましょう。

 

③全体を磨く段階
最終的には、全ての歯を磨けるようにします。一度に全てを磨こうとせず、短時間でも少しずつ進めることがポイントです。

 

もし猫が嫌がる場合は、一旦中断して別の日に再チャレンジしましょう。

 

 


獣医師による歯のケア

自宅での歯磨きだけでは、すでに蓄積した歯石を完全に除去することは難しいため、定期的に動物病院でスケーリング(歯石除去)を受けることが大切です。

 

 

スケーリングは通常、麻酔下で行われます。 これは、猫が動いて口腔内を傷つけるリスクを防ぐためや、処置中に細菌が気道に入るのを防ぐためです。歯石を取り除くことで、歯周病の進行を抑え、健康な口腔環境を維持できます。

 

当院のスケーリング(歯石除去)についてはこちらから

 

 

よくある質問(Q&A)

Q:毎日歯磨きをするのは大変です
A:毎日歯磨きをするのが難しい場合でも、週1回の歯磨きでも歯垢の蓄積を防ぐ効果があります。まずは週1回から始め、慣れてきたら回数を増やしていくのも良いでしょう。

 

Q:歯の異常には気づける?
A:歯磨きを習慣化すると、口臭の変化や歯茎の腫れ、出血などの異常に早く気づくことができます。異変を感じたら、早めに獣医師に相談しましょう。

 

Q:麻酔が心配です
A:麻酔が必要な処置に不安を感じる飼い主様も多いかと思います。当院では、特に高齢の猫の場合、麻酔に耐えられるか事前検査を行った上でスケーリングを実施しています。 不安な場合は、一度獣医師に相談しましょう。

 

 

まとめ

猫の歯の健康を守るためには、定期的な歯磨きが欠かせません。最初は嫌がることもありますが、焦らずに続けることで慣れていきます。毎日でなくても、週1回から始めてみましょう。

 

愛猫の歯を守ることは、健康な生活につながります。ぜひ今日から実践してみてください。

 

 

■関連する記事はこちらから
犬や猫の歯周病について│他の病気を誘発する場合も

 

 

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