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犬や猫の皮膚のできもの・しこりの早期発見ガイド|日々のスキンシップから認定医の診断まで

2025.10.20

犬や猫の皮膚のできもの・しこりの早期発見ガイド|日々のスキンシップから認定医の診断まで

 

犬や猫の体に「しこり」や「できもの」があることに気づいたものの、「痛がらないから大丈夫そう」と感じたことはありませんか?実際に多くの飼い主様がそのように考え、様子を見ているうちに症状が進行してしまうケースがあります。

 

皮膚に見られるできものやしこりには、良性のものもありますが、なかには早期の治療が必要な悪性腫瘍であることもあります。小さいうちに発見できれば、治療の選択肢が広がり、犬や猫への負担も少なく済みます。そのためには、日頃から愛犬や愛猫の体に触れ、状態を観察する習慣をつけることが大切です。

 

今回は犬や猫の皮膚のできもの・しこりについて、ご自宅でのチェック方法から動物病院での診断・治療の流れなどを解説します。

 

■目次
1.ご自宅でできる!犬や猫の体のチェック方法
2.こんなできものやしこりは要注意!病院に連れて行くべきサイン
3.動物病院での検査と処置の流れ
4.おがわ動物病院のアプローチ:丁寧な診断と治療
5.まとめ

 

 

 

ご自宅でできる!犬や猫の体のチェック方法

たとえば、ご自宅でできる犬や猫の体のチェック方法としては、以下のように毎日のスキンシップに加えて、触る場所のポイントや、異変を見つけた際の観察方法などが挙げられます。

 

<毎日のスキンシップを習慣にする>
犬や猫のできものやしこりを早期に見つけるためには、日常的なスキンシップが欠かせません。毎日少しでも体に触れることで、普段とは違う感触や見た目の異変に気づきやすくなります。また、スキンシップは犬や猫にとってのリラックスにもつながり、飼い主様との信頼関係を深める効果もあります。

 

 

<重点的に触れるべき部位>
触れ方のポイントとしては、撫でたりブラッシングをしたりしながら、優しく全身を確認することが大切です。特に注意して触れていただきたい部位は、以下の通りです。

 

・耳の後ろや首周り
・わきの下や内股
・背中
・腰周り
・足の付け根や肉球の間

 

これらの部位はしこりやできものができやすいため、意識的にチェックしましょう。

 

<できものやしこりを発見したら>
できものやしこりを見つけた際には、以下をよく観察してください。

 

・大きさや形
・硬さ
・色の変化
・表面の状態

 

ほかにも、犬や猫が嫌がる様子を見せるかどうかも大事なサインになります。また、写真に残して経過を記録しておくことも有効です。ただし、気になるからといって頻繁にその部分を触りすぎるのは控えましょう。

 

 

こんなできものやしこりは要注意!病院に連れて行くべきサイン

すべてのできものやしこりが危険というわけではありませんが、以下のような変化が見られた場合は、早めに動物病院を受診することをおすすめします。

 

・短期間で大きくなっている (1〜2週間の間に急速にサイズが変化している)
・形がいびつで表面がデコボコしている
・赤みや出血が見られる
・触ると痛がる、嫌がる
・内容物が出てくる(膿や血、透明な液体など)

 

できものやしこりの大きさの目安としては、1〜2センチ程度に達したらすぐに動物病院を受診してください。5センチ以上になってから来院されるケースもありますが、それでは治療の選択肢が限られてしまうこともあります。

 

逆に、あまりに小さいと細胞診のための針が刺せないこともあるため、判断に迷ったらできるだけ早めに獣医師に相談しましょう。

 

 

 

動物病院での検査と処置の流れ

動物病院では、まず獣医師ができものやしこりの状態を視診・触診により確認します。その際、形や大きさ、硬さ、皮膚の状態などを見て、良性か悪性かの可能性を判断します。

 

その後は必要に応じて、以下のような検査を行います。

 

<細胞診(さいぼうしん)>
細い針をできものやしこりに刺して細胞を採取し、顕微鏡で観察します。これにより、腫瘍の性質をある程度判断することができます。

 

<組織検査(生検)>
細胞診では判断が難しい場合には、できものやしこりの一部を切り取り、より詳しく調べます。この検査によって、確定診断が可能になります。

 

 

検査結果に基づき、良性であれば経過観察や外科的な切除、悪性であれば外科手術に加え、必要に応じて放射線治療や抗がん剤治療といった選択肢を検討していきます。

 

 

おがわ動物病院のアプローチ:丁寧な診断と治療

当院では、犬や猫のできものやしこりに対して、丁寧な診断と適切な治療を行うことを心がけています。

 

特に腫瘍認定医による専門的な診察を行っており、良性か悪性かの判断を的確に行うことが可能です。その上で、経過観察や外科手術、薬物治療など、状態に応じた最適な治療方針をご提案しています。

 

飼い主様による日頃からのスキンシップと、獣医師による専門的なチェックの両方が、早期発見・早期治療には欠かせません。飼い主様と動物病院が協力し合うことで、犬や猫の健康をしっかりと守っていくことができます。

 

 

まとめ

犬や猫のできものやしこりは、見た目に痛みがなかったとしても安心できるとは限りません。特に短期間での変化や出血、嫌がる仕草などが見られる場合には、早めの受診が大切です。

 

飼い主様は日頃から体に触れる習慣を持ち、小さな異変を見逃さないようにしましょう。判断医に迷った際には早めに動物病院に相談してください。できものやしこりの治療は、早ければ早いほど犬や猫にとっての負担も少なく、治療の選択肢も広がります。

 

大切な家族である犬や猫の健康を守るために、飼い主様の気づきと行動が何よりの鍵となります。

 

 

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