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シニア犬に多く見られる疾患について|健康で快適な老後をサポートするために

2024.12.17

シニア犬に多く見られる疾患について|健康で快適な老後をサポートするために

 

シニア犬は年齢を重ねるにつれて、さまざまな健康問題に直面することが多くなります。飼い主様は「老化によるものなのか」「病気を引き起こしているのか」判断がつかず、心配になることでしょう。そのため、これらの問題を早期に発見し、適切に対応することが愛犬の生活の質を維持する鍵となります。

今回は、シニア犬に多く見られる主な疾患とその対策についてご紹介します。

 

 

■目次
1.主な疾患
2.シニア犬の介護はいつから必要?
3.寝たきりのシニア犬に必要な介護
4.シニア犬への日常ケア
5.在宅介護に必要な準備と心構え
6.まとめ

 

 

 

主な疾患

シニア犬に多く見られる主な疾患には、主に以下のようなものが挙げられます。

 

関節炎

関節の炎症や痛みを引き起こし、歩行が困難になることがあります。特に大型犬に多く見られ、運動不足や肥満が原因となることもあります。

 

白内障

目の水晶体が濁り、視力が低下します。進行すると失明のリスクもあるため、早期発見と治療が重要です。

 

心臓病

心臓の機能が低下し、疲れやすさや呼吸困難が見られます。特に小型犬に多く、早期治療で治療効果が上がります。そのため、定期的な健康チェックが必要です。

 

犬の心臓病についてはこちらから
犬の僧帽弁閉鎖不全症についてはこちらから

 

腎臓病

腎臓の機能が低下し、尿の量や質に変化が現れます。慢性腎臓病は進行性であるため、食事療法や薬物療法が必要です。また、腎臓病も早期治療が重要です。

 

 

認知症

記憶力や認知機能が低下し、徘徊や夜鳴きが増えることがあります。症状が進行すると、コミュニケーションが難しくなることもあります。

 

犬や猫の認知症についてはこちらから

 

 

シニア犬の介護はいつから必要?

シニア犬の介護が必要になる年齢の目安は、一般的に10歳以上とされています。以下のようなサインが見られたら、その子の状態に合わせた介護が必要になる可能性があります。

 

・歩行が不安定になる
・視力が衰える
・動きが鈍くなる
・食欲が減る
・排泄の失敗が増える
・夜鳴きや徘徊が増える
・反応が鈍くなる

 

 

寝たきりのシニア犬に必要な介護

介護の種類は状態によってさまざまですが、寝たきりの場合は特に丁寧な介護が必要です。しかし、飼い主様の生活パターンによっては対応しきれないこともあるため、老犬介護のサービスなどを検討することも良いでしょう。

 

 

【体位変換の重要性と正しい方法】

寝たきりのシニア犬は、同じ姿勢で長時間過ごすと床ずれができやすくなります。そのため、2~3時間ごとに体位を変えてあげる(下になる体の面を変える)ことが重要です。
体位変換の際は、あお向けを経由すると肺炎になる恐れがあるため、必ずうつ伏せを経由して行いましょう。

 

【床ずれの予防と対策】

一度床ずれができると、なかなか治りにくいため、早めに動物病院を受診しましょう。治療やご家庭でできる対策は以下の通りです。

 

クッションの上に寝かせる

圧力を分散させるために、床ずれ防止マットやクッションを活用すると良いでしょう。

 

患部を清潔に保つ

床ずれの部分は常に清潔に保ち、獣医師の指示に従いながら適切に消毒を行いましょう。また、感染を防ぐために、患部を乾燥させることも重要です。

 

 

シニア犬への日常ケア

症状があらわれる前に、今からでもできるケア法をいくつかご紹介します。

 

適度な運動

健康な関節や筋肉を維持するために、無理のない範囲での散歩を続けましょう。

 

 

バランスの取れた食事

栄養バランスの良い食事を与え、体重管理を行います。シニア犬用のフードを選ぶと、老化特有の問題に対応できます。

 

定期的な健康チェック

動物病院で定期的な健康チェックを受けることで、病気の早期発見が可能になります。10歳を過ぎたら、健康診断は年に2〜3回程度が目安です。

 

歯のケア

歯周病を予防するために、定期的に歯磨きを行いましょう。歯石が付くと、歯周病となり、全身の健康に影響を及ぼすことがあります。

 

犬や猫の歯周病についてはこちらから

 

 

在宅介護に必要な準備と心構え

快適な環境づくり

認知症などの治らない疾患に対応するためには、愛犬が安心して過ごせる環境を整えることが重要です。例えば、認知症の犬には安心できる場所を作り、家具の位置などを変えず、日常のルーティンを守ることが効果的です。

 

早期発見の重要性

病気を早期に発見することで、治療の選択肢が広がり、効果的な治療が期待できます。そのため、愛犬にいつもと違う様子が見られた場合は、早めに動物病院に相談することが大切です。食欲が落ちている、行動に変化があるなど、些細なサインも見逃さないように注意しましょう。

 

 

介護用品の準備

犬の在宅介護に必要な介護用品は、以下の通りです。

 

・床ずれ防止マット、クッション
・滑り止めマット
・ドライシャンプー
・すのこなど部分洗い用グッズ
・ボディタオル(ウェットシートなど)
・おむつ
・消毒液
・給水器
・靴
・動物用車椅子 など

 

 

まとめ

シニア犬の介護は、飼い主様にとって体力的にも精神的にも負担がかかることがあります。しかし、日常的な観察と適切なケアによって、愛犬の生活の質を高めることができます。そのため、健康診断を欠かさず行い、必要なケアを積極的に取り入れることで、シニア犬がより快適で幸福なシニアライフを送れるようにサポートしてあげましょう。

 

 

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