ウサギの食欲がなくなったら|原因と対策について解説
2024.04.10
ウサギの食欲がなくなったら|原因と対策について解説
うさぎは犬や猫と比べて、常にモグモグと口を動かしていますよね。
彼らにとって食べることはとても大切なことで、食欲の低下はすぐに命に関わるということをご存じでしょうか。
今回はうさぎの食欲低下について、その原因や対策について解説していきます。
■目次
1.考えられる原因と対策
2.ご家庭での注意点
3.まとめ
うさぎが食欲不振を起こす原因はたくさんあります。
特定することは獣医師にとっても難しい作業ですが、特に多いのは歯と胃腸の問題です。
うさぎは常に歯が伸び続ける動物のため、かじり木や牧草など硬いものをよく噛むことで伸びすぎを防止しなければなりません。しかしやわらかいものを与えすぎたり、咀嚼の仕方に偏りがあったりすると、歯が伸びすぎて咬み合わせが悪くなり不正咬合を起こします。不正咬合になると、食べにくさや口の中にできた傷の痛さから食欲が低下してしまいます。
胃腸の問題は、不適切な食事(ペレットが多すぎる、おやつをあげすぎるなど)やストレスが原因で起こることが多いです。胃腸の動きが悪くなると、消化管内の食べ物が異常発酵し消化管にガスが溜まるので、お腹が張って痛みや苦しさから余計に食べ物が食べられなくなります。
歯の伸びすぎや胃腸の問題を防ぐためには牧草(チモシー)をメインとした食事にすることが大切です。ペレットは1日量を決めてそれ以上与えないようにしましょう。食欲がなくなってしまった場合には、胃腸を動かすことが大切なため、強制給餌といってシリンジでペースト状のご飯を流し込む治療が行われることもあります。
うさぎは常に何かを食べ、胃腸を動かしていなければならない動物です。そのため24時間以上食事を摂れないと命に関わる事態となります。食欲が完全になくなる前の、少し食欲が低下しているかな?と感じた時点で動物病院を受診し、早めに治療をすることが大切です。
食欲低下以外にも、うんちが少なくなったり、うんちが小さい状態が続いたりしていても注意が必要です。またおなかが張っていたり、背中を丸めてうずくまったりしている場合は緊急性が高いためすぐに動物病院へ連絡しましょう。
ウサギの食欲低下は犬や猫よりも緊急性が高く、早期に治療をしないと状態が一気に悪くなってしまうことも多いと言えます。うさぎの食欲低下を感じた場合には早めに治療を施してあげるようにしましょう。
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