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埼玉県の獣医師が教える!ウサギの爪切り安全ガイド|自宅でのコツと動物病院に相談すべき状況

2025.10.20

埼玉県の獣医師が教える!ウサギの爪切り安全ガイド|自宅でのコツと動物病院に相談すべき状況

 

「ウサギの爪切りって自宅でできるの?」「どこまで切っていいのかわからなくて不安...」と感じたことはありませんか?

 

ウサギは犬や猫とは異なり、自然に爪が削れる環境ではないことが多いため、定期的な爪切りが欠かせません。伸びすぎた爪はカーペットやケージに引っかかりやすく、思わぬケガの原因になってしまいます。また、歩きにくさから関節に負担がかかったり、爪が巻き込んで肉球に刺さったりしてしまうこともあります。

 

こうしたトラブルを未然に防ぐには、正しい知識と方法を身につけ、安全に爪切りを行うことが大切です。

 

今回はウサギの爪切りについて、爪の構造や自宅でできる爪切りのコツ、そして動物病院に相談すべき状況などを獣医師の視点から詳しく解説します。

 

 

■目次
1.ウサギの爪の基本知識
2.爪切りに必要な道具
3.安全なウサギの爪切り方法
4.ウサギの爪切りで特に注意すべきポイント
5.まとめ

 

 

 

ウサギの爪の基本知識

ウサギの爪は細長く、弧を描くように伸びていきます。爪の中には「クイック」と呼ばれる血管が通っており、ここを誤って切ってしまうと出血してしまうだけでなく、ウサギに強い痛みを与えてしまいます。そのため、爪切りの際にはクイックを避けて慎重にカットする必要があります。

 

野生のウサギは、土を掘ったり岩場を移動したりすることで自然に爪が削れていきますが、室内で飼育されているウサギにはそういった環境がないため、放っておくとどんどん爪が伸びてしまいます。特に前足の爪は伸びやすく、見逃しやすい部位であるため、定期的なチェックを心がけましょう。

 

 

 

爪切りに必要な道具

ウサギの爪切りに必要な道具はそれほど多くありません。基本的には、以下のものがあればご自宅でも無理なく対応できます。

 

・小動物用の爪切り(人間用の爪切りでも代用可能です)
・タオル(ウサギを落ち着かせるために使用します)
・止血剤(万が一出血したときのために準備しておきましょう)

 

ウサギの爪切りは、ご家庭にある人間用の爪切りでも対応可能です。特別な道具をそろえなくても、身近なもので手軽にケアを始めることができます。

 

ただし、爪切りの刃が古くなっている、切れ味が悪くなっている場合は、爪が割れてしまう恐れもあるため、できるだけ状態の良いものを使うようにしましょう。

 

 

 

安全なウサギの爪切り方法

ウサギはとても繊細な動物です。驚いたり緊張したりすると急に暴れてしまうことがあるため、爪切りは落ち着いた環境で、安全に行うことが大切です。以下のステップに沿って、慎重に進めていきましょう。

 

① 2人で行うのが理想
1人がウサギをしっかりと支え、もう1人が爪を切る役割を担当することで、より安全に作業を進めることができます。1人で行う場合は、無理に動かさず、しっかりと固定することが重要です。

 

② タオルでしっかり包んで落ち着かせる
ウサギを大きめのタオルでやさしく包み込むことで、安心感を与えることができます。足だけをタオルから出すように包むと、余計な動きを防ぎながら落ち着いて爪切りを行うことができます。

 

③ 仰向けの姿勢で行う
ウサギを仰向けにすると、大人しくなる傾向があります。ただし、無理に押さえつけるとストレスを与え、背骨を痛めてしまうことがあるので、あくまで優しく支えてあげることが大切です。当院では、タオルでしっかりと包みながら、やさしく仰向けにする方法を採用しています。

 

④ 深追いせず、少しずつ切る
クイックの位置を見極めながら、少しずつ慎重にカットしていきます。ウサギの爪は透明なことが多く、クイックが透けて見える場合もありますが、黒い爪の場合はとくに注意が必要です。不安な場合は無理をせず、動物病院に相談しましょう。

 

⑤ 出血したときの対処法
万が一、クイックを傷つけてしまって出血した場合には、慌てずに止血剤を使用しましょう。止血剤がない場合は、清潔なティッシュやガーゼで出血部分を優しく押さえることで対処できます。

 

 

ウサギの爪切りで特に注意すべきポイント

ウサギは後ろ足の筋力がとても強く、驚いた拍子に激しく蹴ってしまうことがあります。仰向けにしている状態で暴れると、背中が反り返ってしまい、最悪の場合、背骨を骨折してしまう危険もあります。

 

そのため、当院では「無理に押さえつけないこと」「正しい仰向けの姿勢で爪切りを行うこと」を推奨しています。

 

 

 

まとめ

ウサギの爪切りは、健康を守るためにとても重要なケアのひとつです。放っておくとケガや歩行障害の原因になるだけでなく、ウサギ自身がストレスを感じてしまうこともあります。そのため、ご家庭にある道具を使って、落ち着いた環境の中で、少しずつ丁寧にケアしていくことが大切です。

 

もし「自宅でやってみたけどうまくできない」「怖くて手が出せない」と感じる場合は、無理をせずに動物病院に相談してください。

 

当院では、ウサギの性格や状態に合わせた安全な方法で爪切りを行っています。大切なウサギの健康を守るために、ぜひ定期的な爪のチェックとケアを習慣にしていきましょう。

 

 

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